アーカイブ: : 9月, 2019

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VIRSとは

VIRSとは”Visiting International Research Student”の略で、私はVIRSとしてUBCに滞在していました。VIRSとは一体何なのかを記事にしました。

UBCのHPでもVIRSについて説明がされているので、そこで確認するのが一番信頼のある情報ではありますが(UBCのVIRSページに飛ぶ)、

私なりにVIRSについて簡単に良い点とちょっと困った点をあげてみます。

まずはGood Points!

① 参加費用が$400

これはVIRSとしてUBCに在籍する場合の参加費用のようなもので、期間に関わらず(半年でも1年でも)$400です。(保険等の費用は別)

ちなみに、交換留学は日本の所属先大学に学費を払っていれば留学先での授業料免除かつ取得単位互換が可能な制度です。授業の単位を取りたい、学位を取得したい、ということでなければ参加費用として安いと思います。

私はとりあえず半年間在籍する約束(1月から6月)で教授とやり取りをしていました。ですがもっと長くカナダに滞在したいと思い、延長して8月まで在籍しました。その際は延長の書類手続きをする必要がありますが、費用を追加で支払う必要はありません。

なので所属先研究室が決まりさえすればVIRSでアプライできる、言い換えれば大学院生だけでなく社会人も挑戦できます。ただ、この所属先研究室との交渉が一番大変だと思います。

研究室に空きがあるかどうか、自身の研究内容やUBCでやりたいことが研究室に合っているか、OKをもらうために下調べや連絡を取る必要があります。交換留学ではないので大学がUBCと協定がなくても挑戦はできますが、私が所属する日本の大学が協定を持っていたからこそスムーズにやり取りができたと感じます。(研究室のメンバーのほとんどは、研究室とコネクションがあるところから来た人がほとんどでした)

誰でも挑戦できます、ということで間違えて解釈されそうなので最後に念を押すと、教授とのやり取りやUBCの留学窓口との連絡は簡単なものではありません。UBC側は世界中からそうした学生とやり取りをするので、安易なメールではスルーされますし、返信はすぐにきません。

脅しっぽくなってしまいましたが、とりあえずgive it a shot !

② 語学要件がない

基本的にTOEFLやIELTSの語学要件はありません。

なので所属先研究室が決まれば留学ができることになりますが、留学前からそうした英語の試験を受けて自身の語学力を把握し、英語を鍛えておくのは当たり前、ということであえて英語要件を提示していないのだ、と私は解釈しています。

語学要件があると、留学直前まで満たせず留学ができない、なんて例がありますが、語学要件がないので留学中に英語を鍛えることができる、というメリットがあります。

もちろん、研究生ということで、英語はある程度話せるようにしておくことに越したことはありませんので、留学前は語学要件があると思って必死に勉強することをお勧めします笑

Negative points…

① 授業の履修は基本的には不可

少し前に授業の様子を記事にしましたが、VIRSは授業参加が認められていません。

なので興味のある授業へ参加したい場合は個人的に授業の担当の先生と交渉します。直接お願いしてOKの返信をいただける(聴講生としての参加)授業もあれば返答無しということもあります。返答がない授業に、どうしても参加したいな、という場合は所属先研究室の教授を通してお願いすると応答があります。(実習系の授業はどうしても認められないこともありますが)

② U-Passが使えない

まずU-Passとは何か。

U-PassはVancouverでバスや電車を利用する際の、日本で言う「定期」のようなものです。

研究留学生として研究に邁進することも大切ですが、折角の海外生活なのでどこか出掛けて見聞を広げることも重要です。

休日は必ず運動しに出掛けていたのでU-Pass申請ができないことは残念でした。

そんなにバスや電車を利用することってあるの?と思うかもしれませんが、大学内ですら広いので買い物をしたい時に気軽にバスが利用出来たらな、と私は毎回思っていました。(なので買い物は徒歩で毎回往復で3kmくらいを歩いてました)

ちなみに大学内では道にレンタル自転車が置いてあるので(確か自転車にバーコードがあり、それをスマホで読み取って電子決済を行うと1時間乗り放題?みたいなサービス)、それを利用してもよかったのかもしれません(私は運動のためUBC滞在中は一度も利用しませんでした笑)

という訳で、少し長くなりましたが、VIRSとして滞在をしていて感じた良い点と困った点でした。

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帰国後のぼやき01

また更新をサボってしまいすみません。

どこかの記事に「逆カルチャーショックに苦しんでる」みたいなことを書きましたが、未だにひきづり続けています・・・。

帰国してからやりたいこと、行ってみたい場所、やらなければいけないこと、それらを両立しようとなるとかなりハードで全然気持ちに余裕がありませんでした。

パスポートの更新、携帯の復活手続き、狩猟免許の更新、10月から始まる大学に備えてのアパート探し、足のリハビリなどなど、とにかくやらなければならないことづくしで(実際帰国してのんびりしてしまった自分が悪いのですが)

忙殺されてから改めて日本に帰ってきてしまったのだと感じました。

のびのび生活できたバンクーバーに戻りたいな、と最近毎日考えてしまいます。

気分が落ち込んだ時に、少しずつカナダでの留学生活を振り返りながら記事を作成しますので、少々お持ちください。

ところで、帰国してから身長が少し伸びたことに気付きました。約2cmほど。笑

カナダでのんびり生活してきて、いろんなものが自分のサイズより大きかった、例えば洗面所の高さ、トイレの座椅子の高さ(座ると足が床につかない)・・パッと思いつくことがこれぐらいですが、伸びることが多いせいなのか、私は大きくなったらしい笑

ぼやき01の記事なのでぼやき02もあるかもしれませんが、次は絶対留学関係の記事を投稿したいと思います。

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研究留学の授業参加

前記事の続きの、単位取得ができなかった理由について。

① VIRSは基本的に自身の研究をメインとしており、基本的に授業の聴講および単位取得は認められていない

まず、私はVIRS(Visiting International Research Student)としてUBCに在籍していました。

名前の通り、研究留学生ということに変わりありませんが、VIRSにはいくつか制約があり、それが単位が取得できなかった原因でもあります。

→ VIRSとは何なのか、詳しいことはUBCのVIRSのサイトに説明がされています。授業は聴講できない、というネガティブな言い方になりましたが、VIRSにはいくつか良い点があります。それは別の記事で。

② 交流協定での留学ではなかった

・・・私が日本で在籍している大学はUBCと大学交流協定を結んでいますが、厳密に言うと協定を使った交換留学ではありません。

③ 自分が日本の在籍大学での専門分野とUBCでの専攻が異なるから

私の専攻はUrban Planningではなく、本来は環境経済なので、それに関係のある授業でない場合は単位互換は不可、とのこと。

ということで、

研究留学は基本的に自分の研究をメインに進める留学であり、所属する研究室によりますが、時間に縛りがなく(何時に研究を始めようが帰ろうが自由)自己管理・自己責任です。

どうでしょう、大学院留学笑??

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大学院生の日常・授業風景

帰国して逆カルチャーショックに苦しんでいます。

まあそれは置いといて、UBCでの生活ってどんな感じなのか、今回は簡単に時間割でまとめてみました。

授業は主に3つ聴講し、単位は取得しない、いわゆる聴講生として出席していました。(なぜ単位を取得できなかったのか、についてはこちらの記事。)

Googleカレンダーを使って編集しました(画像スケジュールはWinter term 2, 1月から4月までのもの)

1つめ(Greenのところ)は「Urban Forest Inventory」(学部生対象)

学部生1~2年対象の授業。といってもこれは授業レベルの目安として設定されているので大学院生や社会人も参加しています。レクチャーよりも、フィールドワークとグループワークベースの授業で、時々行政で活躍している人や大学院生が登壇し、この授業で学んだことが社会で実際にどう活かされているのか、課題は何か、といった話を聞くことがができます。

フィールドワークはグループごとにUBCキャンパス内にある街路樹の樹高やDBHを測ったり・・・カナダの木は樹高が高すぎて首が痛くなります。

私が学部生の時にもすでに学んだことだった&グループのメンバーに助けられながら楽しく授業を受けていました。不思議なことに、授業に参加するのが嫌だな、というような気持ちにならなかったです。一週間のまとめとしてkahootを使ったゲーム形式の復習もあります。

2つめ(Pinkのところ)は「Introduction to Urban Design」(学部生対象)

この授業はレクチャーベース、時々グループワーク、フィールドワークや行政で働く人の登壇するなどアクティビティがたくさんありました。

日本のUrban Planningや伝統的な日本庭園なども授業で登場し、今まで神社や寺を通学路(しかもショートカットルート)として利用していた自分がどんなにありがたい道を通って大学に通学していたか痛感しました(笑)

授業風景
たまにバスに乗って実際に現地訪問をしたりする

3つめ(紫のところ)「Presentation Class」(大学院生対象)

これは名前そのまま、プレゼンの授業。毎回2~3人が自身の研究に関するプレゼンをします。私も発表しました。プレゼンを聴いている人は評価シートを使ってプレゼンの評価を各項目10段階で評価し(声量、アイコンタクトなど)、良かったand改善点を記入します。

また、発表が終わると聴いていた学生が良かった点、改善点、研究に関する質問をしまくります!

印象的だったのは、「改善点」に関して。この授業では決して「悪かった点」と言ってはいけないこと。悪かった点、とするよりは「改善点」と言う方がポジティブに次に繋げようって気持ちになるよね、ということで”good and bad point”でなく”good point and improvement”とするのが決まりなんです。

自身のプレゼンはボロボロで、特にアイコンタクトができなかったのですが(あ〜〜怖い)そんなimprovementまみれの私からgood pointを少しでも見つけ出そうとするクラスメイトの優しさに泣きそうになりました。本当にありがとう。

月曜日のBlueのところはWriting Class(大学院生対象)で聴講登録をしなくても聴講できるものでお忍びで参加していた授業です。(お忍び公認のため資料はいつも多めに用意されている)

この授業は論文の書き方、その上での注意点を実際に論文を抜粋して紹介しながた進めていきます。日本人が書く英語の論文は日本人にとっては読みやすい反面、英語圏の人からの視点はどういったものか(まわりくどい、とか笑)を学びました。

写真のように小保方さんのstap細胞のことも話題にあがりました。本当にあったのでしょうか・・・。

空白のところは自身の研究time、もしくは自由です。ちょっとハイキングに行ったり、ショッピングをしたり・・、時間の使い方は自身の自由、責任です。